うたかた


息が詰まりそうだった 運命の薫る街角で

声は言葉にならずに視線だけむやみに飛んでいく

 

不意に瞳がこの身捉えた 瞬間何かが光って

 

恋が、悪戯な魔法が、放たれた
至極無防備な揺れる心に
時が止まったら雑踏は消えるから
あなただけ見つめてた 瞬きも忘れて


人が夢を見ること 儚いと書くのも頷ける

あなた恋人の方へ向き直り優しく笑っている

 

もういい大人が 落ち着いたはずが 胸の高鳴り 慣れない

 

映画やドラマの模倣が踊らせた
まるでピエロに形を変えて
何が占いと今朝も見ていないけど
揺ぎ無く12位のおとめ座を恨んだ

 


恋が、悪戯な魔法が、放たれた
固く閉ざした封を破って

 

恋が、悪戯な魔法が、放たれた
至極無防備な揺れる心に
時が癒すなら魔法は解けるから
あなただけ見つめてた 何もかも忘れて